分類 |
美術・工芸 |
タイトル |
ゴシックの美術 |
サブタイトル |
─サン・ドニからの旅立ち― |
著者 |
馬杉宗夫著 |
ページ数 |
264(カラー8)頁 |
判型 |
A5・上製 |
定価 |
4,180円(本体3,800円) |
内容 |
古都の空に鋭く尖塔をのばした大聖堂の偉容、降り注ぐ光を受けて神秘的な色彩の詩を奏でるステンドグラス。これらゴシック美術の持つ特質を精神・歴史・技術などのすべての角度から描く美術ガイド。カラーを含む約200点の写真を収録。 |
目次 |
I ゴシックの時代
1 ゴシックとは
2 大聖堂の時代
(1)都市の興隆
(2)大聖堂(カテドラル)とは
3 宗教界における新しい潮流
(1)アウグスティノ修道参事会の登場
(2)托鉢修道会(フランチェスコ会とドミニコ会)
II ゴシック美術の誕生
1 シュジェール以前のサン・ドニ
(1)パリの最初の司教聖ドニ
(2)聖ドニとフランク王家の関係
(3)修道院長シュジェール以前のサン・ドニ修道院聖堂建築
2 修道院長シュジェール時代のサン・ドニ修道院建築
(1)ゴシック美術の演出者シュジェール
(2)西正面扉口(ナルテックス)
3 サン・ドニかシャルトルか
(1)人像円柱の制作年代
(2) サン・ドニ修道院西正面扉口彫刻で表現されているもの
(3)人像円柱で表現しているもの
(4)人像円柱群を垂直的に読み解く
4 サン・ドニ周歩廊の完成
(1)光の美学の勝利
(2)内陣ステンドグラスで表現されているもの
5 サン・ドニ修道院北袖廊扉口彫刻図像形成について
(1)制作年代と修復の問題
(2)北袖廊扉口彫刻の図像構成
III ゴシックの歴史
1 ゴシック大聖堂に至るまでの聖堂建築の発展
(1)聖なるものが宿る場所
(2)聖なる形態から見た聖堂建築の発展史
(3)ゴシック大聖堂における革新
(4)ゴシック建築の三つの技法
2 ゴシック大聖堂の変遷
(1)壁面構成(エレベーション)と平面図(プラン)
(2)盛期ゴシックへの発展
(3)ゴシック建築におけるスコラ哲学的発想
(4)バラ窓に見るスコラ哲学的解決法
3 ゴシック彫刻の展開
(1)建築からの離脱の過程
(2)フランスのゴシック彫刻
(3)スペインのゴシック彫刻
(4)ドイツのゴシック彫刻
(5)イギリスのゴシック彫刻
(6)イタリアのゴシック彫刻
(7)象牙彫刻
4 ステンドグラスの展開「神は光なりき」
(1)ステンドグラスの製法と色彩
(2)ステンドグラスの歴史的展開
5 中世における色彩とその象徴性
(1)新しい美学
(2)差別としての色彩
(3)中世における色彩の象徴性
IV ゴシックの図像
1 大聖堂の図像学
(1)キリストの身体としての大聖堂
(2)大聖堂は東西の軸線に従って建造される
(3)北と南の図像学
2 バラ窓の図像学、その意味と象徴性
(1)バラ窓の出現
(2)シャルトル大聖堂の三つのバラ窓の意味と象徴性
3 宇宙像としての大聖堂
4 迷宮(ラビリントス)の意味
(1)迷宮の出現
(2)迷宮の意味
(3)大聖堂の建築家たち |
PDFパンフレット |
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備考 |
【著者略歴】
馬杉宗夫(うますぎ むねお)
1942年広島県生まれ。
1967年、東京芸術大学芸術学科修士課程修了。
1974年、パリ大学付属考古学研究所博士課程修了。
現在、武蔵野美術大学教授。
主な著書
『ロマネスクの旅』『スペインの光と影』(日本経済新聞社)
『世界の聖域15・シャルトルの大聖堂』(講談社)(共著)
『大聖堂のコスモロジー』『黒い聖母と悪魔の謎』(講談社)
『シャルトル大聖堂』、『ロマネスクの美術』、『パリのノートル・ダム』、『ゴシック美術』(八坂書房)など
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ISBN978-4-89694-821-9 |
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掲載図版1
掲載図版2
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