分類 |
植物 |
タイトル |
植物の来た道 |
サブタイトル |
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著者 |
前川文夫著 |
ページ数 |
256頁 |
判型 |
四六・上製 |
定価 |
3,080円(本体2,800円) |
内容 |
地球の裏側=南アメリカに日本とよく似た植物がある!それはなぜだろう?大陸移動説によった壮大な分布説に沿って、世界の大陸の成り立ちから植物の分布と分化の謎を解き明かす。 |
目次 |
日本列島の歴史と植物の分布
植物相の過去と現在
五つの経路をもつ花綵列島/地史とフロラの変遷/化石にみるフロラ/現在の日本のフロラ
日本植物区系の基礎としてのマキネシア
阿哲地域を考える
コウヤマキ型の飛石分布の由来
植物における変異と地史との関連について
カンアオイ属にみられる変異と地史/コウモリソウにおける変異の例/ホタルブクロの例/討論
カンアオイ類の分化と分布
カンアオイ類五属の進化史的時間/属の区分に使える形質/染色体/分布/五属のまとめ/オクエゾサイシンとウスバサイシンのすれ違い/サカワサイシン節の分化と分布/タイリンアオイ節の分化
古赤道分布説について
地球をまたぐドクウツギ型の分布の意味
はしがき/大陸漂動と被子植物の発祥地/ドクウツギの分布のなぞ/アケビとヤッコソウの分布
古赤道移動の一断面──マルバノキ属の分化と分布
マルバノキ属の化石の発見/日本における古赤道の跡づけ
地球上の植物の分布と進化──古赤道分布説
古赤道分布への手掛かり五つ/ホモキシロンという化石のひろがり/特殊な現生の植物分布/古地磁気学の示すところ/新しい群は赤道圏の山地から出発する/五つの総合による新群の古赤道分布説/いろいろな不連続の統一的な見方/まとめ
植物の起源と分布との違い
被子植物の起源とアンデス
被子植物の発祥についての従来の説/古磁気学と古熱帯圏/ドクウツギ型分布の示すもの/アンデスと東アジアとの関係
野生植物の宝庫を訪ねて──アメリカの植物の世界
観察上の注意/日本になじみ深い植物景観/豊富なアメリカの野生植物 |
PDFパンフレット |
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備考 |
著者略歴
前川文夫(まえかわ・ふみお)
1908年生。東京大学理学部植物学科卒。東京大学名誉教授。
専攻──植物形態学、植物系統学。
主要著書──『原色日本のラン』誠文堂新光社、
『日本の植物区系』『日本固有の植物』玉川大学出版部、
『日本人と植物』『植物の進化を探る』岩波新書、
『植物入門』、『植物の名前の話』、『植物の形と進化』、『植物の来た道』、『日本の植物と自然』八坂書房、他。
1984年他界。
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ISBN978-4-89694-422-8 |
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掲載図版1
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