分類 |
歴史・民族・宗教 |
タイトル |
シーボルト日記 |
サブタイトル |
再来日時の幕末見聞記 |
著者 |
石山禎一・牧 幸一訳 |
ページ数 |
408頁 |
判型 |
A5 |
定価 |
5,280円(本体4,800円) |
内容 |
シーボルトは1859年に再来日を果たし、1862年には失意の中、祖国に帰る。その間の1861年の一年間だけの日記の存在は、一部の研究者には、古くから知られていた。しかしその状態は悪く、難解な独文(オランダ語も混在)、さらに解読困難な筆記により、翻訳を阻みつづけていた。しかし今回、シーボルトの研究家・石山禎一先生の数年に及ぶ苦労が実り、ここに刊行を迎える。
そこには、現在われわれが史実として知っているさまざまな出来事がひっくり返るような、暗殺や死にまつわる出来事などが克明に描かれている。もちろんサブタイトルに「見聞記」とあるように、瓦版のような噂話もあるだろう。しかしこの日記の重要な部分は、そのようなゴシップのようなものまでが、外国人であるシーボルトの耳にまで入っていたという事実である。
もちろん、承知の通りの科学者・医師としてのシーボルトらしい自然・人間観察、そして外国人ならではの江戸時代の日本の風俗観察には目を見張る物があり、読みどころ満載の幕末日記である。 |
目次 |
解 題 ─序文にかえて
凡 例
一八六一年の独文日記
一八六一年一月一日~四月十三日〔長崎滞在〕
四月十四日~四月十九日〔長崎から横浜へ〕
四月二十日~六月十七日〔横浜滞在〕
六月十八日〔横浜から江戸へ〕
六月十九日~八月二十六日〔江戸滞在〕
八月二十七日〔江戸から横浜へ〕
八月二十八日~九月十七日〔横浜滞在〕
九月十八日〔再び横浜から江戸へ〕
九月十九日~十一月十七日〔江戸滞在〕
十一月十八日〔江戸から横浜へ〕
十一月十九日~十二月三十一日〔横浜滞在〕
一八六二年一月一日~三日〔横浜滞在〕
それ以前(一八五九・一八六〇年の「日記風雑記」より)
一八五九年八月六日〔シーボルト二度目の来日〕
一八六〇年
それ以後(一八六二年の「日記風雑記」より)
一八六二年一月一日~一月十三日〔横浜滞在〕
一月十四日~一月二十三日〔横浜から長崎へ〕
一月二十四日~五月六日〔長崎滞在〕
五月七日〔長崎から帰国の途へ〕
覚書き(日付不明のもの)
一八六一年出島版、蘭日便覧付日記帳
シーボルトの生涯・業績および関係年表
引用史料および参考文献
─結びにかえて
人名一覧
植物名一覧 |
PDFパンフレット |
(265KB) |
備考 |
ISBN978-4-89694-855-4
関連書籍
◎『新シーボルト研究 I』
◎『新シーボルト研究 II』
◎『日本植物誌』 |
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掲載図版1
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