分類 |
歴史・民族・宗教 |
タイトル |
西欧中世の民衆信仰 |
サブタイトル |
─神秘の感受と異端─ |
著者 |
R.マンセッリ著/大橋喜之訳 |
ページ数 |
344頁 |
判型 |
四六・上製 |
定価 |
3,080円(本体2,800円) |
内容 |
聖人、聖母、奇蹟、巡礼、魔術……そして異端。中世の民衆の心を捉えた数々の宗教的「逸脱」をキリスト教会との持続的な緊張関係のうちに捉え、その本質を明晰かつ周到な語り口で説き明かす、ローマの碩学マンセッリ教授の講義録。 |
目次 |
第1章 方法の問題
1 民衆の信仰とキリスト教の現実
2 民衆の信仰と知的な宗教の懸隔としての中世キリスト教
3 文化変容を語らねばならないのだろうか
4 中世における司祭階級の重要性と機能
5 民衆の信仰とその口頭伝承
6 民間伝承か
第2章 民衆の信仰とその信仰形態
1 神とその全能
2 奇蹟
3 聖人・聖母
4 悪魔と天使
5 彼岸の世界
6 終末論的待望
7 救済への願い、秘蹟
8 悔悛と巡礼
9 民衆の信仰における女性の位相
第3章 民衆運動と教会
1 グレゴリウス改革の現実と諸問題
2 正統と異端の間の巡歴説教者たち
3 清貧への渇望、ワルドとフランチェスコ
4 清貧と民衆の信仰
5 信仰者と異端者
6 キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒
第4章 教会と民衆の信仰
1 教会と信徒たち、指示と沈黙、罪と悔悛
2 異端者たち、「説得」から「弾圧」まで
3 教皇庁と新修道会の数々、自発的運動から聖職組織への囲い込み
4 〈霊的教会〉と〈肉身教会〉
5 教会と民衆の信仰:総括 |
PDFパンフレット |
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備考 |
[著者]
ラウール・マンセッリ Raoul Manselli
1917年ナポリ生まれ。1984年ローマにて没。
ラファエッロ・モルゲンを後継して1966年以降その死までローマ大学サピエンツァ校教授として教壇に立つ。国立アカデミー・リンチェイ,モヌメンタ・ゲルマニアエ・ヒストリカ,英国アカデミー各会員,イタリア初期中世研究所所長,その他各種国立,国際アカデミーの顧問を勤めた。その西欧中世の霊性,異端,民衆信仰,フランチェスコ会運動をめぐる該博な研究は夥しい数の論考として残され,また数々の著作に纏められている。著書に『十二世紀――民衆信仰と異端』(1983,増補版),『聖フランチェスコ』(1981,改訂新版),『中世論考雑纂』(1994),『フィオレのヨアキムからクリストファー・コロンブスまで――初期中世の霊的フランチェスコ会運動,教会学および終末論』(1997)などがある。
[訳者]
大橋喜之(おおはし よしゆき)
1955年岐阜生まれ。1989年以降ローマ在。
訳書にC.H.フィオレ監修・解説『最新ガイド・ボルゲーゼ美術館』(GEBART s.r.l., Roma, 1998),F. ゼーリ『イメージの裏側』(2000),M. リーヴス『中世の預言とその影響』(2006)八坂書房。
原題 "LA RELIGION POPULAIRE AU MOYEN AGE" Raoul Manselli
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ISBN978-4-89694-493-8 |
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