暦と行事の民俗誌

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 暦と行事の民俗誌 
サブタイトル 増補改訂版 
著者 佐藤健一郎・田村善次郎著/工藤員功写真 
ページ数 240頁 
判型 四六・上製 
定価 2,640円(本体2,400円) 
内容 新天皇の即位に伴い、2019年5月1日午前0時から平成に代わる新元号「令和」に切り替わった。天皇の退位に伴う改元は憲政史上初めてである。10月頃から街を賑わすカレンダーも、昨年末は新元号不明のまま印刷されたため「令和元年」と記した暦はなかった。
本書は、暦の歴史にはじまり、日本に古くから伝わる様々な種類の暦を紹介する。今回の改訂版では、改元にまつわる今年の暦について増補した。
暦を軸にした十二ヶ月にまつわる日本の伝統的な行事や歳時を絡め、絵や写真と共に立体的に暦を解説する。
日本の行事にちなんだ凧・だるま・注連縄・人形など、写真・図版多数収載。 
目次 暦と日本人
 一,暦の歴史
  現在のカレンダー
  太陽暦と太陰太陽暦
  明治の改暦とその理由
  暦法の伝来と日本の暦
  暦の制度と造暦
  マツリゴトと暦
  自然暦と二十四節気
  月おくれと旧暦の感覚
 二,暦さまざま
  具注暦と「御堂関白記」
  地方暦
   京暦と江戸暦・三島暦・伊勢暦・信太暦
  絵暦
   田山暦・南部めくら暦・砂川暦
  略暦
  大小暦と大小板
  引き札
  暦の周辺
 〔資料〕明治五年太政官布告第三三七号
   参考文献

行事十二ヶ月
  睦月
  如月
  弥生
  卯月
  皐月
  水無月
  文月
  葉月
  長月
  神無月
  霜月
  師走

歳時の民俗
 春のことほぎ―多摩の正月行事
  春と新年
  新年を迎える準備
  歳の市
  正月飾り
   ・注連縄・門松・年棚
  大正月
   ・鏡餅・神酒・年越し・元旦・初詣と市
  小正月
   ・小正月のツクリモノ・小正月の行事
   ・恵比須講~節分・年占神事

「花見」考
  「長屋の花見」
  「ハナ」の習俗
  神宿る花の美
  神の場は無礼講
  芸能と直会と

月見と月待と

〔対談〕凧・旗・幟―日本的発想の原点を探る
 凧
  凧の魅力
  凧の呼称
  凧の形態
  凧と海洋民
  凧揚げの季節と祈り
  うなりとのぼり
  武者絵に託す願い
  赤の呪力
  図柄の様式化
 旗と幟と 
PDFパンフレット  
備考 姉妹書『十二支の民族誌』も御覧ください。

著者略歴
佐藤健一郎(さとう・けんいちろう)
 1936年東京都生まれ
 1962年東京都立大学卒業
 2014年没
 武蔵野美術大学名誉教授
 著書:『藁の力─民具の心と形』(淡交社・田村と共著)
  『小絵馬─いのりとかたち』(淡交社・田村と共著)
  『十二支の民俗誌』(八坂書房・田村と共著)ほか 
田村善次郎(たむら・ぜんじろう)
 1934年福岡県生まれ
 1957年東京農業大学卒業
 武蔵野美術大学名誉教授
 著書:『水の記憶―フォト・エッセイ』(淡交社・共著)
  『民衆の生活と文化』(未来社・共著)ほか
工藤員功(くどう・かずよし)
 1945年北海道生まれ
 1966年武蔵野美術短期大学卒業
 1989年武蔵野美術大学専門職員
 著書:『日本民具辞典』(ぎょうせい・編集委員)
  『民族文化双書2 琉球諸島の民具』(未来社・共著)ほか

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ISBN978-4-89694-266-8 

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