修道制と中世書物

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 修道制と中世書物 
サブタイトル メディアの比較宗教史に向けて 
著者 大貫俊夫・赤江雄一・武田和久・苅米一志[編] 
ページ数 416頁 
判型 A5判・上製 
定価 7,150円(本体6,500円) 
内容 キリスト教修道制が、宗教的実践の過程で中世の書物メディアにもたらした影響を、聖書、典礼書、動物寓話集などを中心に多角的に検証、日本における寺社文書・経典の例と比較しつつ、新たな側面から光をあてる共同研究の成果。

修道会の霊性と中世の書物文化、その分かちがたい関係の諸相と核心に迫る。総説と各論、西洋と日本が重層的に響き合う画期的論集。 
目次 ■第Ⅰ部 総論【大貫俊夫+赤江雄一+武田和久+苅米一志】
Ⅰ─1 キリスト教修道制における書物メディアとその展開
Ⅰ─2 日本中世仏教における書物メディアとその展開
■第Ⅱ部 書物文化の醸成
Ⅱ─1 西欧初期中世秘跡書写本の装飾イニシアル──vere dignumとte igiturのイニシアル・ページの機能をめぐって【安藤さやか】
Ⅱ─2 二重修道院の書物──セッカウ修道院の書物係ベルンハルト(1140-80/85)の足跡を追って【林賢治】
■第Ⅲ部 書物による知の継承・改変
Ⅲ─1 世俗知から宗教知へ──ボエティウス『哲学のなぐさめ』に見る知的世界観の変容【阿部晃平】
Ⅲ─2 西欧中世の修道院と動物寓意テキストについて──Dicta Chrysostomi版フィシオログス写本の分析から【長友瑞絵】
Ⅲ─3 ドイツ語圏英雄伝承の教化素材化──ニーベルンゲン伝説およびディートリヒ伝説を題材に【山本潤】
■第Ⅳ部 歴史叙述とアイデンティティ
Ⅳ─1 托鉢修道会のアイデンティティと書物【梶原洋一】
Ⅳ─2 『キリストの生涯についての黙想』をめぐる二大托鉢修道会のイメージ戦略【荒木文果】
Ⅳ─3 聖マルゲリータ・ダ・コルトーナをめぐる記憶の政治と書物──13–14世紀転換期におけるフランチェスコ会・イタリア都市・聖人崇敬【白川太郎】
■第Ⅴ部 日本中世との比較
Ⅴ─1 聖地と日本仏教史の再創出──『金剛山縁起』の偽撰と受容【川崎剛志】
Ⅴ─2 「東国の王権」を守護する観音──真名本『曾我物語』・『源平闘諍録』・坂東三十三所縁起【宗藤健】 
PDFパンフレット  
備考 -----------------------------
ISBN 978-4-89694-363-4 

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