分類 |
自然 |
タイトル |
利己的遺伝子の小革命 |
サブタイトル |
1970-90年代 日本生態学事情 |
著者 |
岸 由二 著 |
ページ数 |
280頁 |
判型 |
A5・上製 |
定価 |
3,850円(本体3,500円) |
内容 |
日本の生態学は進化論とどのように向き合ってきたのだろうか?
20世紀後半「利己的遺伝子」という比喩を掲げて進化生態学の新パラダイムが形成された。この小革命への日本の生態学の開国と適応の歴史を、ドーキンス『利己的な遺伝子』の訳者の一人である著者が、同時代に著した20編の論文で振り返る。 |
目次 |
1.社会生物学上陸
社会生物学の系譜
自分勝手な遺伝子??
論争つづく社会生物学
社会生物学の二つの眺め
社会生物学と進化理論
社会生物学といかにつきあうか
社会生物学における利己/利他性の理解と周辺の混乱について
包括適応度
社会生物学
2.今西進化論退場へ
今西進化論とダーウィン進化論
今西進化論現象を読む
今西自然論はすばらしい:地球の香りのする果実(追悼:今西錦司)
異論が主流だった日本での議論
『進化生物学』訳者あとがき
3.ひとつの総括
現代日本の生態学における進化理解の転換史
4.ブックガイド
ナチュラル・ヒストリーと現代進化論
自然 ブックガイドベスト10
5.進化生態学の方法
集団生物学の適応論と遺伝学
卵の大きさはいかに決まるか
雄が大きいハゼと雌が大きいハゼ:チチブとジュズカケハゼの繁殖習性 |
PDFパンフレット |
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備考 |
著者:岸 由二(キシ ユウジ)
慶應義塾大学名誉教授。理学博士。1947年生まれ。1966年横浜市市立大学生物科卒業。1976年東京都立大学理学研究科博士課程単位取得退学。同年、慶應義塾大学生物学教室助手、1981年助教授、1991年教授を経て、2013年定年退職。進化生態学を専攻するとともに、鶴見川流域・三浦半島小網代等を持ち場として、〈流域思考〉にもとづく防災・多自然都市創出のための理論ならびに実践活動を推進中。著書に『いのちあつまれ小網代』、『リバーネーム』、『自然へのまなざし』、『流域圏プランニングの時代』(共編著)、『奇跡の自然』、『流域地図の作り方』、『環境を知るとはどういうことか』(共著)、『奇跡の自然の守りかた』(共著)、訳書に『利己的な遺伝子』(ドーキンス:共訳)、『人間の本性について』(ウィルソン)、『進化生物学』(フツイマ:監訳)、『足元の自然からはじめよう』(ソベル)、『創造』(ウィルソン)、『自然という幻想』(エンマ・マリス:共訳)など。国土交通省河川分科会委員、鶴見川流域水委員会委員ほか、国・自治体の各種行政委員を歴任。
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ISBN978-4-89694-174-6
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