南会津 大内の写真記録

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 南会津 大内の写真記録 
サブタイトル ─瞬間の遺産 
著者 相沢韶男 
ページ数 424頁 
判型 B6判・上製 
定価 4,950円(本体4,500円) 
内容 残した江戸時代の草屋根宿場、50年間の執念の蓄積!

東北の山村(福島県南会津郡下郷町大内)が「伝統的建造物群保存地区」に国の選定を受けるまでの撮影記録。
「こんなもの撮って何するんだ」の声の中、半世紀(昭和42年~平成12年)シャッターを押し続けてきた。 
目次 瞬間の遺産一
 草屋根の一年
 行事の一年
瞬間の遺産二
 大地〈おほち〉で生きる
瞬間の遺産三
 共に暮らす
瞬間の遺産四
 大内のこどもたち 
PDFパンフレット  
備考 【著者】相沢韶男(あいざわ・つぐお)
昭和十八年生まれ水戸育ち。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。宮本常一(民俗学)の教えを受け、国の内外を歩くうち、壊さない建築家を目指す。

 茅葺き屋根職人の調査で、1967年9月、学生だった相沢は宮本常一とともに福島県南会津郡下郷町の大内集落へ向かい、「まるで江戸時代のまま」の茅葺き屋根の集落に遭遇。
「大内は強烈だった。草屋根がずらりと並び、私はその姿に圧倒された」……。
「古くて貧しいものはみな壊せ」が時代の合言葉だった高度経済成長期後半、「伝統的な暮らしの姿こそ後世に残すべき財産」と、茅葺き屋根の家が並ぶ集落のトータルな保存の必要を住民に呼びかけると同時に、外部へと発信していく。
「余計なことをするな」「ホイト(物ごい)学生が何を言うか」と嫌悪感をあらわにする人もいた。周囲ではダムの開発計画も進み、時には、生命の危険を感じるような脅しもあった。それでも、口実を設けては村に居座り続け、通い続けた……。
 想像を絶する辛苦の末、1981年、大内宿は国重要伝統的建造物群保存地区に選定された。 

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