分類 |
美術・工芸 |
タイトル |
額縁からみる絵画 |
サブタイトル |
古代ローマのフレスコ画から19世紀の肖像画へ |
著者 |
小笠原尚司 著 |
ページ数 |
192頁 |
判型 |
A5判/上製 |
定価 |
2,200円(本体2,000円) |
内容 |
名画が違ってみえてくる!
フランス及び日本で美術の現場に深く携わる著者による
絵画鑑賞への新たなアプローチ!!
古代ローマの住居壁画から中世の宗教イコンや祭壇画、絵画がインテリアとして王侯貴族の邸宅を飾ったルネサンス、バロック、ロココの時代、さらには19世紀新古典主義の肖像画まで、みせるための手段としての額装が作品にどのようにかかわってきたかを、50余の名画を取り上げ、魅力溢れるエピソードと共に綴る。図版多数。 |
目次 |
プロローグ
I 古代ローマ 額縁/額装の起源
ヴィッラ・ファルネジーナ出土のフレスコ画
ポンペイのフレスコ画
エルコラーノのフレスコ画と木枠
II 中世 額縁の原型と誕生
[中世初期]
ドゥーラ・エウロポスの私邸洗礼堂
カタコンベの壁画
サンタ・サビーナ聖堂の扉/象牙の二連板
聖カタリナ修道院のイコン
ビザンティンの板絵イコン
サン・マルコ大聖堂の宝物
[ゴシック]
十字の磔刑図
《荘厳の聖母》チマブーエ
《オニッサンティーの聖母》ジョット
[国際ゴシック]
《受胎告知》シモーネ・マルティーニ
《東方三博士の礼拝》ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
[北方ゴシック]
《フランス王ジャン二世の肖像》
《オーストリア大公ルドルフ四世の肖像》
写本挿絵
III ルネサンスとマニエリスム 額縁の発展、額装の再生
[初期ルネサンス]
《カヴァルカンティの受胎告知》ドナテッロ
《受胎告知》《リナイウォーリ祭壇画》フラ・アンジェリコ
《ウルビーノ公夫妻の肖像》ピエロ・デッラ・フランチェスカ
[盛期ルネサンス]
《岩窟の聖母》レオナルド・ダ・ヴィンチ
《トンド・ドニ》ミケランジェロ
《小椅子の聖母》ラファエロ
グロテスク模様 ラファエロ
[後期ルネサンス]
《フラーリの祭壇画》ジョヴァンニ・ベリーニ
《カナの婚宴》ヴェロネーゼ
ドゥカーレ宮殿の天井画 ヴェロネーゼ
[北方ルネサンス]
《マルガレーテの肖像》ヤン・ファン・エイク
《フランス王シャルル七世の肖像》フーケ
《聖三位一体の礼拝》デューラー
[マニエリスム]
《バルバリーゴ祭壇画》ジョヴァンニ・ベリーニ
フォンテーヌブロー宮殿 ロッソ・フィオレンティーノ
ラビの原型 ジョルジョ・ヴァザーリ
IV バロック 額縁/額装の発展と隆盛
[イタリア]
《聖マタイの召命》カラヴァッジョ
《哲学》サルヴァトール・ローザ
[スペイン]
《ラス・メニナス》ベラスケス
[フランドルとオランダ]
《ヴァリチェッラの聖母》ルーベンス
《キリスト昇架》《キリスト降架》ルーベンス
《コルネリス・ファン・デル・ヘーストの美術品収集室》ウィレム・ファン・ハーヒト
《額縁の中の少女》レンブラント
《カーテンの掛けられた聖家族》レンブラント
《合奏》フェルメール
[フランス]
《自画像》プッサン
《ルイ十四世の肖像》イアサント・リゴー
V ロココ 額縁/額装の到達点
《ジル》《シテール島への巡礼》ヴァトー
《朝食》ブーシェ
《赤えい》シャルダン
《マリー=マドレーヌ・ギマール》フラゴナール
VI 新古典主義 古典への回帰
《グランド・ギャラリーの改修計画》ユベール・ロベール
サンギーヌの素描とラビ ユベール・ロベール
《皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式》ダヴィッド
《トルコ風呂》《モワテシエ夫人の肖像》アングル
エピローグ
あとがき
主な参考文献
人名索引 |
PDFパンフレット |
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備考 |
著者紹介
小笠原尚司(おがさはら ひさし)
1961年高崎(群馬県)生まれ。武蔵野美術大学中退。1980年代中頃よりフランス、パリを中心にフリーの写真家として雑誌、広告、建築写真の分野で仕事をする。フランス文化庁、パリ国立図書館、ヨーロッパ写真館等に多くの作品を公的コレクションとして保存される。フランス滞在中に額装の魅力にみせられ、1999年帰国後、都内に額装スクールAtelier YO、額装ショップ、ギャラリーsur-mursをオープンし、アートと壁面装飾、そして空間との可能性を額装を通して提案している。また、出版やセミナー、ワークショップをとおして、額縁/額装の世界を紹介し、自らも写真家、美術家そして額装家として美術にかかわる。
主な著書:
『フレーム イン ザ インテリア』トーソー出版
『額縁への視線--額装というデザイン』八坂書房
『額縁と額装』(電子書籍)
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ISBN 978-4-89694-190-6
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