分類 |
歴史・民族・宗教 |
タイトル |
宮本常一短編集 見聞巷談 |
サブタイトル |
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著者 |
宮本常一著/田村善次郎編 |
ページ数 |
280頁 |
判型 |
四六判・上製 |
定価 |
2,420円(本体2,200円) |
内容 |
新聞・雑誌などに書かれた宮本常一の短い文章を「民俗学」「旅」「村」「海」「教育」「哲学と思想」の6分野に分けて収録。要点が簡潔・軽快に書かれた短文を通読すると、厖大な著作群を読まずして、宮本常一の考えがくっきりと浮かび上がってくる。
旅の中でたった一つだけかわっているのは、できるだけ道を迷ってみようとするこころみであった。長い旅になるとたいてい一回や二回は道のないようなところに踏みこんで散々な目にあう。そしてそのときはひょっとするとどこかでいのちをおとすのではないかと思ったりして、悲痛な気持になることもあるが、それがまた深い思い出になることがある。(本文より)
宮本常一という人の小宇宙が、 ここにはあるはずである。 バラバラに散らばっているように見える小宇宙も、 大きな流れの天ノ川の、そのなかにきらめく星の一つ一つであって、 目をあげてみれば宮本常一という天ノ川がくっきりと姿を現すはずである。(編者あとがきより) |
目次 |
《民俗しおり草》
藍住につながる話
民俗調査の意義
風土生産書と注進案
地域と因習
正月の神様
日本のおんな ─美八景
虫送り拾遺
民具について
風呂のはなし
絵馬
祭に寄せて
民俗神事保護への疑義
伝統文化を守るこころ
─三木氏の阿波藍資料に敬意を表する
大国魂神社の鏡
農業総合博物館建設で
周防猿まわし ─口上
「周防猿まわしの会」発足によせて
アイヌ民具のこころ
地名を考える
地の声
民族文化映像研究所の指向
和泉の子守歌
《旅の周辺》
旅のひとこと ─豊かになった農村地帯
旅をすすめる
旅に学ぶ
旅にまなぶ ─ほしい心のふれあい
ゆっくりあるける道
民俗調査の旅
お伊勢様へは何故まいる
─インタビュー「初詣」を読んで
忠実な記録を
伊勢道中すがた
旅の願い
旅の絵師
観光とは
街道が語りかけるもの
旅と健康
旅に学ぶもの
「街道をゆく」
《教育を考える》
就職以前
漢文教育に何を望むか
地方文化を育てる
おちついた読書
成人教育の場 ─若者宿
自主性と積極性を ─新学期への提言
大学問題所感
教育とはなんなのか
断絶を考える
伝書鳩のように
周囲を信頼できる社会に
おごらず卑屈にならず ─今、耳学問とは
地域社会自主性確立のために
本物を生む努力
青年の反抗の意義
生育の思想
《海・島・瀬戸内》
島人の仕合せを
瀬戸内海学会の提唱
悲しい国日本
瀬戸内の開発によせて
文化を配る先兵の尊さ
瀬戸内海を考える
海と日本人
フェリーと島々
漁船の保存
島の名
《徒然考談》
土に芽ぐむものを
私の周辺
表彰ばやり
学生運動への提言
好きな言葉
思いはとどく
静かにあるける道を
東洋の悲劇
青春の過去と現在
おかねはさびしい
沖縄に学ぶもの ─私にとって沖縄とは何か
テレビを見て
沖縄復帰の道
半病息災
情報過多の時代 ─真実を知らされぬ民衆
日時を限らず目的に努力
横井さんと日本人
自分の眼で見るということ
宮沢賢治の亜流
療養ということ
生涯稽古
無駄な話
騒音の世界
変らない夫婦の営み
古いものから新しいものへ
人の縁
子供に広場を
そのとき田舎はもっと生き生きしたものに
《農民・農村・農業》
農地解放から農基法へ ─足弱な農民の犠牲
村の演劇
佐渡の八珍柿
百姓の泣きごと
農民に勇気を
米は安い
過疎を考える ─明日の農山村
古老たち ─先生はどこにでも・私の場合
ふるさとブームの裏
地域生活社会の意義
農村と文化
くろ土からの芽生え
文化の基礎としての平常なるもの
あとがき(田村善次郎) |
PDFパンフレット |
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備考 |
ISBN978-4-89694-162-3 |
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