異端者の群れ

分類 歴史・民族・宗教 
タイトル 異端者の群れ 
サブタイトル カタリ派とアルビジョア十字軍 
著者 渡邊昌美 
ページ数 340頁 
判型 四六判・上製 
定価 3,080円(本体2,800円) 
内容 中世ヨーロッパの権力者たちは、
いったい彼らの何を、
それほどまでに恐れたのか?

中世盛期の一時期、とりわけ南仏に蔓延したキリスト教の異端、カタリ派。しだいに勢力をます増す彼らに対し、教皇はやがて異端討伐の十字軍を宣布、大がかりな宗教戦争へと発展する。いったい彼らの何が、それほどまでに教皇を震えあがらせたのか?
カタリ派研究の第一人者が、中世南フランスに特有の文化的・経済的背景から、彼らの教義の特徴、さらには彼らが標的となった、アルビジョア十字軍の顛末までを、一般読者に向けてわかりやすく紹介する、知的刺激にあふれた好著。 
目次 序章 聖ベルナールの怒り
 1 呪いの町
 2 信仰の掟
 3 異端の運動
 4 カタリの発現

第一章 南フランスの風雲
 1 南部の国々
 2 吟遊詩人
 3 豊かなる南ガリア
 4 軽い土と重い土
 5 不完全封建制

第二章 異端カタリ派
 1 バルカンの遠き祖たち
 2 異端の書
 3 善き神と悪しき神
 4 絶望の戒律
 5 異端者の群れ
 6 完徳者と帰依者

第三章 アルビジョア十字軍
 1 アルビジョア派
 2 ローヌ河畔の惨劇
 3 ベジエの虐殺
 4 カルカッソンヌの攻囲
 5 征服者シモン・ド・モンフォール

第四章 百合の紋章
 1 フランス人との戦い
 2 ミュレの合戦
 3 王旗の登場
 4 異端審問

後日譚 
PDFパンフレット  
備考 著者紹介
渡邊昌美(わたなべ・まさみ)
1930年生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。
高知大学名誉教授。フランス中世史専攻。
主要著書に『異端カタリ派の研究』(岩波書店)、『フランス中世史夜話』(白水社)、『巡礼の道』(中公新書)、『異端審問』(講談社現代新書)などがあり、いずれも味のある独特の語り口で好評を博している。
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ISBN978-4-89694-910-0 

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