分類 |
食文化 |
タイトル |
江戸のお茶 |
サブタイトル |
─俳諧 茶の歳時記 |
著者 |
山田新市 |
ページ数 |
312頁 |
判型 |
四六判・上製 |
定価 |
2,640円(本体2,400円) |
内容 |
江戸時代の喫茶事情を探る
「江戸時代の人は、お茶に塩を入れて飲んでいた!?」
どんな茶が、どんな飲まれ方をしていたのか? 茶にまつわる幾多の俳諧を紹介しながら、意外な角度から江戸時代の喫茶模様・喫茶文化の実態に迫る。巻末に「資料 俳諧茶合」として蒐集した2000余りの茶の句の一覧を付す。 |
目次 |
プロローグ 歳時記の中の茶
歳時記と茶/俳諧の中の茶/俳諧の中に茶を探る
1. 朝茶の習慣
朝茶のことわざから/流行した朝茶と由来/朝茶の形/朝茶の「こころ」
2. 振茶の周辺
振り茶と点て茶/桶茶とブクブク茶/糸魚川のバタバタ茶/尻ふり茶/大服茶のこと/振り茶と茶筅
3. 接待と茶振舞い
寺の茶接待/茶振舞いあれこれ/喫茶は「もてなし」の文化
4. 茶粥と奈良茶
塩の入る茶粥/茶粥と「奈良茶」/奈良茶というもの
5. 炉のある暮らし
炉と生活/炉開きと炉塞ぎ/炉と炭
6. 茶壺の口切
口切ということ/手向けとしての茶/口切と日常/冬が待ちきれない
7. 茶摘みと茶摘み唄
茶の季節/茶を摘む女たち/茶摘み唄の句/茶摘み唄のいろいろ
8. 新茶と古茶
新茶と古茶の句/古茶の句のこと/名どころの新茶
9. 茶を売った人々
茶の売り買い/煎じ茶を売る
10. 茶屋のなりわい
茶屋と茶店/発展した茶屋のイメージ/発展した料理/俳人たちの関心
11. 江戸名茶伝
お茶というもの/茶筵の上で/関東・関西・九州の茶/名茶「鷹の爪」
12. 赤穂城の茶室
言問橋の付合/収城使の茶弁当/赤穂城の茶室
13. 茶色の世界
色名の中の茶/茶染めの最初の記録/元禄茶色模様
14. 素顔の芭蕉
芭蕉の羽織/芭蕉忌の古則/芭蕉の茶漬け
15. 芭蕉が詠んだ茶
芭蕉と喫茶の句/芭蕉になぞらえた句から/「難解」な茶の句/茶摘の季節はいつか
16. 西鶴プロジェクトと茶の句
西鶴と大矢数/大矢数の茶/西鶴のプロジェクト
17. 蕪村が詠んだ茶
絵画的な感覚/蕪村の茶の句/連句から
18. 一茶が詠んだ茶
一茶と茶の句/茶摘みの句/一茶の茶漬け/茶道具と茶請け/一茶の茶と明るさ
19. 不白が詠んだ茶
師弟と親子/茶の湯を詠んだ句/利休を詠む/貴人との茶/口切りの句、その他/不白の句と人
エピローグ 茶の花のこと
《資料》 俳諧茶合(ちゃあわせ) ◆発句の部 ◆付合の部 |
PDFパンフレット |
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備考 |
【著者紹介】
山田 新市(やまだ・しんいち)
1937年静岡県(旧中川根町)生まれ.立教大学文学部卒.
文芸論・喫茶史
〈主な著書・論文〉
『日本喫茶世界の成立』ラ・テール出版局、1998年
『緑茶の事典』共著、柴田書店、2000年
「反俗の終焉」(『文芸驢馬』、1989年)
「試論 杣の茶」(『淡交』、1999年2月)
「古代茶伝承をめぐって」(『茶の文化』2002年10月)
私家句集『點鬼簿』、1994年 他.
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ISBN978-4-89694-897-4 |
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