分類 |
歴史・民族・宗教 |
タイトル |
西欧中世の社会と教会 |
サブタイトル |
教会史から中世を読む |
著者 |
R. W. サザーン著/上條敏子訳 |
ページ数 |
488頁 |
判型 |
A5・上製 |
定価 |
5,280円(本体4,800円) |
内容 |
中世、教会と社会はひとつであった
教皇を頂点とした教会諸組織の変容の過程を、社会変動との関わりにおいて鮮やかに浮き彫りにし、教会史に社会史の地平を拓いた刺激あふれる通史。とりわけ修道会各派の盛衰と宗教運動の興隆を描いた後半は圧巻。中世史の枠を超えて読み継がれるベストセラー『中世の形成』の著者が遺したもうひとつの名著、待望の邦訳。 |
目次 |
第1章 教会と社会
第2章 時代区分
初期――700年頃から1050年頃まで
成長の時代――1050年頃から1300年頃まで
1 主たる進展
2 聖職者による覇権の達成とその限界
3 正の遺産
不穏な時代――1300年頃から1550年頃まで
1 変わりゆく環境
2 政治的変化と反応
第3章 キリスト教世界の分裂
不一致の種
1 乖離しゆく慣習
2 政治的分離
3 教義上の相違
二つの教会
再統一への模索
1 軍事的方法
2 政治的包括的取引
3 理解の道
4 後退
第4章 教皇権
初期――700年頃から1050年頃まで
1 聖ペテロの代理人
2 至高の世俗君主
成長の時代――1050年頃から1300年頃まで
1 キリストの代理人
2 業務の拡大
3 首位権と世俗権力
4 法学者たる教皇
インフレ・スパイラル――1300年頃から1550年頃まで
1 贖宥
2 国際政治
3 聖職禄をめぐる闘争
第5章 司教と大司教
カロリングの教会秩序とその崩壊
1 司教の形成
2 カロリング期の理想の解体
教皇に仕える司教たち
1 北フランスの大司教
2 イングランドの大司教
3 ドイツの司教
4 北イタリアの司教一族
第6章 修道会
ベネディクト修道制
1 戒律
2 偉大な世紀
3 変化と衰退
新修道会
1 アウグスティノ修道参事会
2 シトー会
托鉢修道会
1 環境
2 目的と起源
3 成長と成果
第7章 周縁の修道会と、修道会に対するアンチ・テーゼとしての宗教運動
全般的環境
1 群集の振る舞い
2 信仰生活における女性の影響力
通じない言葉
1 ケルンのベギン
2 デーフェンテルおよびその近隣の共同生活信心会 |
PDFパンフレット |
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備考 |
【著者紹介】
R・W・サザーン R. W. Southern(1912-2001)
中世史の枠を超えて読み継がれるベストセラー『中世の形成』(邦訳:みすず書房)の著者として名高いイギリスの中世史家。邦訳のある他の著書に、『ヨーロッパとイスラム世界』(岩波書店)、『歴史叙述のヨーロッパ的伝統』(創文社)などがある。2001年オックフォードにて歿。
【訳者紹介】
上條敏子(かみじょう・としこ)
一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。著書に『ベギン運動の展開とベギンホフの形成』(刀水書房、2001年)がある。
原題
R.W.Southern: Western Society and the Church in the Middle Ages,1970
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ISBN978-4-89694-888-2 |
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