虫こぶ入門

分類 植物 
タイトル 虫こぶ入門 
サブタイトル 虫えい・菌えいの見かた・楽しみかた〔増補版〕 
著者 薄葉 重著 
ページ数 280(カラー8)頁 
判型 四六・並製 
定価 2,640円(本体2,400円) 
内容 なにげなく手にした葉っぱに気味の悪いたんこぶが──虫たちの産卵や摂食に伴う刺激で植物につくられる奇妙な虫こぶ(ゴール)。人間との関わりを絡めて書かれた初めての虫こぶ入門書にカラー写真と最新の情報を増補した決定版。付録・虫こぶ観察の手引き・日本で見られる虫こぶ一覧。 
目次 序章 春のマジック─舞台はエゴノキ
第1章 虫こぶの文化誌
 1.虫こぶの歴史
虫こぶをめぐる関心と混乱
日本の古い記録に見る虫こぶ
笹魚/ナラゴウ/五倍子/イスノキの虫こぶ/マタタビの虫ごぶ
 2.虫こぶの利用
虫こぶが利用されてきたわけ
どのように利用されてきたのか
薬にする/インクをつくる/なめず/染める/食べる/入れ墨・お歯黒・花材・除草など
 3.有名な虫こぶ
没食子/五倍子
 4.イチジク果の中の虫こぶ
 5.飛び跳ねる虫こぶ
 6.忠誠のシンボルとして
 7.奇妙な学名
 8.植物図鑑に現われた虫こぶ
イスノキ/ヌルデ/ノブドウ/マタタビ/ニガクサ/ムシクサ/シラヤマギク/マコモ/エゴノキ/ケヤキ
第2章 虫こぶの生物学
 1.虫こぶの定義
 2.ゴールの細胞や組織の特徴
 3.ゴール形成の仕組
 4.ゴールのつくりとでき方
 5.ゴールが見られる植物
 6.ゴールをつくる生物
 7.タマバチ類とその生活
分類上の位置とおよその生活/生活史の型
 8.タマバエ類とその生活
分類上の位置とおよその生活
 9.虫こぶを利用する他の生き物
寄生者(Parasite)/寄居者(Inquiline)/サクセッソリ(Successori)/共生者
 10.虫こぶの害
ヘシアンフライ/フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)
 11.“移動”する虫こぶ
クリタマバチ/イギリスでのタマバチの分布拡大/日本の帰化植物の虫ごぶ
第3章 虫こぶ観察ノートから
 1.カイガラキジラミ
 2.ムクノキキジラミ
 3.トゲキジラミ
 4.タケノウチエゴアブラムシ
 5.イスノキの虫こぶ
 6.シバヤナギのハバチによる虫こぶ
 7.ニシキウツギハコブフシ
 8.日本の野生イチジク類とコバチ類
イヌビワ/アコウ、ガジュマルなど
 9.ヤブコウジクキコブフシ
 10.アオカモジグサクキコブフシ
 11.ヨシメフクレフシと寄生蜂
 12.ヨシのタマバエによる虫こぶ
 13.ハリオタマバエ類
キヅタツボミフシ/シラキメタマフシ/ヘクソカズラツボミホソフシ/ヒイラギミミドリフシ/ヤブコウジミフシ/アセビツボミトジフシ/ダイズサヤタマフシ
終章 日本の虫こぶ研究
付録(A)虫こぶ観察の手引き
 1.採集
 2.探し方のポイント
 3.飼育
 4.虫こぶの記録・標本の保存
 5.野外観察
付録(B)日本で普通にみられるゴール
補遺 
PDFパンフレット  
備考 【著者紹介】
薄葉 重(うすば・しげし)
1931年,栃木県那須町生れ
1954年,東京教育大学理学部生物学科卒業後,東京都内の中学校,高等学校に勤務し,理科教育にあたる。
1992年,東京都立両国高等学校を定年退職。都立白鴎高等学校嘱託。
1994年~2007年,東洋工学専門学校建築エコロジー科・東京環境工科専門学校で,生物教育・環境教育にあたる。

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ISBN978-4-89694-889-9 

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