レンブラントと和紙

分類 美術・工芸 
タイトル レンブラントと和紙 
サブタイトル  
著者 貴田 庄 
ページ数 280頁 
判型 A5・上製 
定価 3,080円(本体2,800円) 
内容 17世紀オランダ絵画の巨匠レンブラントが、江戸時代の日本からはるばる運ばれた和紙に銅版画を刷っていた! このエキサイティングな事実を、作品と史資料の分析により初めて徹底検証。レンブラントの手に渡った和紙とはどのようなものだったのか? 彼はなぜ数多くの和紙を使用したのか? ──画家の〈日本趣味〉を解き明かすスリリングな美術史。 
目次 プロローグ
一章 版画家たちと紙
 版画の種類
 現代版画家と紙
 和紙を用いた版画家
 レンブラントの版画用紙
 〈西洋の紙〉ホワイトペーパー/オートミールペーパー/その他の西洋の紙 
 〈東洋の紙〉和紙/中国紙/インディアンペーパー/その他の東洋の紙 
 〈紙以外のもの〉ヴェラム/絹 
 ステートの変遷
二章 西洋の紙と日本の紙
 紙の誕生と伝播
 日本の製紙
 和紙の発達と『源氏物語』の紙
 和紙と西洋の紙
 溜漉と流漉
 美術書目録
 透かし文様
三章 海を渡った和紙
 日蘭貿易史
 ビオルクルンドの古文書発見
 長崎オランダ商館長の日記
 〈一六四三年に出島に入出港したオランダ船〉
 〈一六四四年に出島に入出港したオランダ船〉
 〈一六四五年に出島に入出港したオランダ船〉
 和紙舶載再考
 和紙の種類と『日葡辞書』
四章 和紙を使い始めた年
 銅版画作品一覧表
 和紙に刷られた銅版画
 〈一六三〇年代と四〇年代前半の作品〉
 〈一六四五年と四六年の作品〉
 一六四七年頃作《画家ヤン・アッセレイン》
 一六四七年作《ヤン・シックス》
 署名と制作年
 《ヤン・シックス》再考
 そのほかの紙を使い始めた年
 〈インディアンペーパー〉
 〈オートミールペーパー〉
 〈ヴェラム〉
五章 初めてのジャポネズリー
 作品数とテーマ
 破産と版画制作
 銅版画技法と版画用紙
 ドライポイントと和紙
 版画用紙の使用法
 素描作品と和紙
エピローグ 
PDFパンフレット  
備考 ●レンブラントの版画作品を中心に図版110点を掲載。
●同じ作品の刷り(版)による違いや、サイン部分の拡大写真など、目にする機会の少ない貴重な図版を多数収録。
●紙や版画の基礎知識、日本とオランダの貿易史などの情報も豊富。

《著者紹介》
貴田 庄(きだ・しょう)
1947年弘前市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。パリ装飾美術書物中央校修了。
専門分野:美術史、書物史、映画評論。
著書:『小津安二郎の食卓』(ちくま文庫)、『小津安二郎のまなざし』(晶文社)、『西洋の書物工房』『マーブル染』(芳賀書店)、ほか多数。

ISBN978-4-89694-853-0 

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