分類 |
歴史・民族・宗教 |
タイトル |
廃棄された宇宙像 |
サブタイトル |
─中世・ルネッサンスへのプロレゴーメナ─ |
著者 |
C.S.ルイス著/山形和美監訳/小野功生・永田康昭訳 |
ページ数 |
386頁 |
判型 |
四六・上製 |
定価 |
3,080円(本体2,800円) |
内容 |
『ナルニア国年代記』の著者として知られるC. S. ルイスの中世宇宙論。諸文献を丁寧に読み解きつつ、天空・大地・惑星・天使・精霊・妖精……といった、中世のイメージ世界を鮮やかに甦らせた名著。 |
目次 |
第1章 中世の情況
第2章 留保
第3章 資料(抄)――古典期
A 「スキピオの夢」
B ルカヌス
C スタティウス、クラウディアヌス、および貴婦人〈自然〉
D アプレイウス『ソクラテスの神について』
第4章 資料(抄)――播種期
A カルキディウス
B マクロビウス
C 偽ディオニュシオス
D ボエティウス
第5章 天
A 宇宙の構成部分
B それぞれの作用
C そこに住むものたち
第6章 長命者
第7章 地球とそこに住むものたち
A 地球
B 獣
C 人間の霊魂
D 理性的霊魂
E 感覚的霊魂と植物的霊魂
F 霊魂と肉体
G 人間の肉体
H 人間の過去
I 自由七科
第8章 〈モデル〉の影響 |
PDFパンフレット |
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備考 |
[著者略歴]
C・S・ルイス(Clive Staples Lewis)
1934年、北アイルランドのベルファスト生まれ。1963年没。
オックスフォード大学およびケンブリッジ大学で教鞭をとる傍ら、詩人、児童文学家、小説家、文学研究家、キリスト教弁証家などとして幅広く活躍、数多くの著作を遺した。日本では主として、ファンタジー物語『ナルニア国年代記』の作者として広く知られる。
主要著作は、『天路退行』(The Pilgrim's Regress, 1933)、『痛みの問題』(The Problem of Pain, 1940)、『悪魔の手紙』(The Screwtape Letters, 1942)、『キリスト教の精髄』(Mere Christianity, 1952)、『愛のアレゴリー』(The Allegory of Love, 1936)、『〈失楽園〉研究序説』(A Preface to "Paradise Lost", 1942)、『十六世紀英文学史――劇を除く』(English Literature in the Sixteenth Century, excluding Drama, 1954)、『ナルニア国年代記』(The Narnia Chronicles, 1950-56)、『語の研究』(Studies of Words)、『批評における一つの実験』(An Experiment in Criticism)、『スペンサーの人生像』(Spenser's Image of Life)。
[監訳者・訳者略歴]
山形和美(やまがた かずみ)
1934年生まれ
文学博士
専攻 ヨーロッパ文学・文化/一般文学/比較文学
東京教育大学大学院文学研究科(イギリス文学)修士課程修了/同博士課程中退
筑波大学名誉教授/聖学院大学大学院教授
日本C・S・ルイス協会会長
主要著訳書
著書:『グレアム・グリーンの文学世界―異国からの旅人』(研究社出版)、『日本文学の形相―ロゴスとポイエマ』(彩流社)、『言語空間の崇高性―ロゴスへの意志』(彩流社)ほか。
編著:『C・S・ルイスの世界』(こびあん書房)、『C・S・ルイス「ナルニア国年代記」読本』(国研出版)ほか。
翻訳:W・フーパー『C・S・ルイス文学事典』(彩流社)、F・カーモード『秘儀の発生』(松柏社)、ハンデルマン『誰がモーセを殺したか―現代文学理論におけるラビ的解釈の出現』(法政大学出版局、第25回日本翻訳文化賞受賞)、エドワード・サイード『始まりの現象』(法政大学出版局)ほか。
小野功生(おの こうせい)
1956年生まれ
専攻 ミルトンを中心とするイギリス文学
国際基督教大学大学院比較文学研究科博士後期課程単位取得満期退学
筑波大学専任講師を経て、現在鳴門教育大学教授
主要著訳書
共著:『挑発するミルトン―「パラダイス・ロスト」と現代批評』(彩流社)、『演劇都市はパンドラの匣を開けるか―初期近代イギリス表象文化アーカイヴ2』(ありな書房)
翻訳:C・ヒル『十七世紀イギリスの宗教と政治』(法政大学出版局)ほか。
永田康昭(ながた やすあき)
1952年生まれ
京都大学大学院(西洋古典文学)博士課程中退、筑波大学大学院博士課程(文藝言語研究科・一般文学専攻)中退
筑波大学助手、奥羽大学専任講師、筑波大学専任講師を経て同大学助教授
1999年没
主要論文:「『アエネイス』の「眠りの門」と物語の基本構造」、「『敦盛』のワキについて」、「recusatioの味方としてのマエケーナース─Hor.C.2.12(上・中・下)」、「トロイア人アエネアスとローマ」ほか。
翻訳:I・F・ストーン『ソクラテス裁判』、キケロー『善と悪の究極について』第一・第二巻(『キケロー選集』第十巻所収)ほか。
ISBN978-4-89694-820-2 |
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