分類 |
文化史 |
タイトル |
芝棟 |
サブタイトル |
─屋根の花園を訪ねて─ |
著者 |
亘理俊次著 |
ページ数 |
320(カラー16)頁 |
判型 |
菊判・上製 |
定価 |
4,486円(本体4,078円) |
内容 |
かつて日本の草葺屋根に、「芝棟(しばむね)」と呼ばれる、棟をイチハツやイワヒバで固めた様式があった。民家建築の変貌と共に激減してゆく芝棟を各地に訪ね歩き、調査を重ねた貴重な記録。 |
目次 |
第1部 総括篇
芝棟研究の発端と本書のあらまし
草葺屋根の葺草
・葺草の使用量と種類
・屋根葺作業と芝棟のしつらえ
屋根の花園に見られる植物
・棟の固めの主な植物たち
・アヤメ科の植物
・ユリ科の植物
・イワヒバとイワヒバ棟のしつらえ
芝棟の衰退と絶滅
芝置屋根
第2部 芝棟探訪篇
日本中部の芝棟精査区域探訪
・東京・埼玉・神奈川・千葉
・静岡・山梨・長野・群馬
・栃木・茨城・福島
陸羽諸県と北海道
・宮城・山形・岩手・秋田
・青森・北海道
中部以西の芝棟
芝棟の近代分布のまとめ |
PDFパンフレット |
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備考 |
推せん文より
●『芝棟』の刊行を喜ぶ
千葉大学教授 大河直躬
日本の草葺き屋根の棟の防水方法の一つに、棟に芝生を置いた芝棟がある。芝棟は、緑や草花の四季による移り変わりが、なんともいえない情緒を与える。……植物学者の亘理氏が、多数の美しい写真とともに捕えた芝棟の全貌は、私たちを日本民家のより深い魅力へ誘いこんでいく。
●『芝棟』を推す
東京大学名誉教授 木村陽二郎
草葺きの屋根の上にイチハツやイワヒバをのせた芝棟は次第に消えてゆくが、もし私に余裕があるならば、こんな屋根の下、縁側に続く青畳の上で障子を開け放って昼寝をしていたいと思う。
●貴重な文化遺産の記録
東京国立文化財研究所長 西川杏太郎
草葺きの古い民家は、詳しく調査されないまま、多くは失われてしまった。今はわずかに残るものを正しく後世に伝えるべく保存することが急務であろう。こうした時期に亘理先生の詳細かつ愛情深い、ご研究が公刊されることは非常に意義深いことであり、貴重な文化遺産の記録である。
ISBN978-4-89694-612-3 |
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掲載図版1
掲載図版2
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